独身率が上がり続ける理由を36歳現役独身男性が紐解いてみる
独身率が年々上がり続けていますね…このままだったら日本はどうなっちゃうんだろうってレベルで少子高齢化が進んでいます。
私も現役バリバリの独身の一人ですので、なんで独身男性が増え続けているのかちょっと真剣に考察してみました。
独身率が上がり続ける5つの理由
- 結婚して当たり前ではなくなった、独身でも何も言われなくなった
- 一人でも十分生きていける、生きやすい、退屈
- 婚活方法の多様化による買い物感覚の婚活
- 情報過多による不安
- 結婚したいけど結婚できない
世間では結婚してる有識者やコメンテーターが独身率や未婚率について語っていますが、現役の独身目線だとこの5つかなって感じています。
結婚して当たり前ではなくなった、独身でも何も言われなくなった
一昔前は結婚して当たり前、生涯独身は生きづらいみたいな風潮がありました。
- 結婚しないなんてあり得ない
- 一生独身って…何のために生きているの?
- 女は結婚して寿退社するもの
今の時代にこんなことを言っていると、下手したら炎上してしまいますよね。
ですが今はまったくそんなことを言わなくなってしまいました。
- 結婚しない人生もアリだよね
- 独身で羨ましいな
- 女性もバリバリ働く時代
時代の変化とともに、世間の結婚感も変わってきました。
結婚適齢期を過ぎて独身でも周りから「結婚しろ」言われることはほとんどないですね(両親くらいですね)
まぁその分「早く結婚しろ」と煽られたり、「〇〇さんの娘が独身なんだけどどう?」みたいな周囲からの紹介や結婚への後押しも減っているんでしょうね。
一人でも十分生きていける、生きやすい、退屈しない
数十年前は一人で生活するのは大変だったと思います。
- 食事…自炊
- 家事…自分でやる
- 買い物…徒歩、もしくは車で買いに行く/li>
- 掃除…ほうき、ぞうきん
- 洗濯…洗濯板で手洗い
- 人との繋がり…地域の人くらい
- 老後…一人で孤独
こんな感じだったと思います。
一方現代は、
- 食事…外食もあるしコンビニやスーパー、宅配
- 家事…格安の家事代行サービスがある
- 買い物…ネットでポチ
- 掃除…ルンバ
- 洗濯…全自動
- 人との繋がり…ネットやSNS
- 老後…介護施設
今の時代は便利になりすぎて、一人でもまったく問題なく生きていけます。
家事にかかる時間もほとんどありませんし、ほとんどのお金で解決できます。。
ここまで便利になってくると「一人のほうが生きやすい」レベルになってしまいます。
ネットやSNSもあるので、独身でも孤独や退屈を感じにくくなっていますしね。
特に女性は一昔前は結婚しないと生きづらい感じでしたが、今は女性の社会進出が進み普通に生きていけますよね。
婚活方法の多様化と買い物感覚の婚活
婚活方法が増え過ぎました。
- 友達の紹介
- 合コン
- マッチングアプリ
- 結婚相談所
- 街コン
- 婚活パーティー
- SNSなど
まだまだたくさんあります、色んな婚活方法があります。
選択肢が増えたことによって「相手を選ぶ」ことができるようになります。
特にネット婚活系(マッチングアプリ)などは選び放題…本当にお買い物、ゲーム感覚で異性と出会うことができるのです。
気軽にできて自由に相手を選べるって一見良さそうですが、実は大きな問題があります。
- 選ばれる相手はごく一部
- 理想が高くなっていく
マッチングサイトや街コンなどが一番わかりやすいのですが、選択肢が増えてしまうとどうしても一番条件の良い人を選んでしまいます。
これは割と普通な感情で、買い物でも「同じ値段で買うなら、より良い商品を買いたい」と思うものです。
婚活の場でもまったく同じ現象が起こります。
その場限りの出会い、会話する時間も短いので、どうしても第一印象の見た目や雰囲気だけで相手を選んでしまいます。
男女各10人の街コンに参加した場合、
- 一番人気の女性…6人
- 二番人気の女性…3人
- 三番人気の女性…1人
- 四〜十番人気以下の女性…0人
こんな風に一部の人に集中しすぎてしまうことはよくあります。
一番人気〜三番人気同士がカップリングして四番手以下はカップリングしない。
何度参加しても選ばれない…その結果婚活疲れを起こし結婚をあきらめるみたいなこともあります。
また婚活サービスの数が増えすぎて、人の分散が起こっているのもあまり良くないですね。
「勇気を出してマッチングアプリを始めたけど…地元に登録している人がほとんどいない…」なんて絶望する人もいると思います。
私自身複数の婚活サービスに登録して検証してみましたが、本当に差が激しいです。
もしも初めて使った婚活サービスがきっちりと集客できていないようなものだったら…本当にかわいそうです。
都会なら気づきにくいと思いますが、田舎で登録すると会員数の分散はかなりわかりやすいです。
情報過多による不安
- 子供を育てるには年収500万円以上は必要
- 年収1000万円でも生活はきつい
- 女性は35歳を過ぎると子供は難しい
- 子供の学費は数千万円かかる
- 老後の貯金も貯めないといけない
ネットによる情報過多で結婚に対して不安を持つ独身男女が増えています。
こういった情報を見すぎて結婚前に色々考えすぎて、結婚なんて自分には無理だ…と落ち込んでしまうこともあると思います。
私が言うのもアレですが、あんまりネット情報を気にしないほうがいいと思います。
年収300万円で生活している夫婦もいますし、40歳で出産している女性もいます。
子供の学費も全て私立を選べば数千万円かかるかもしれませんが、公立ならそこまでかかりません。
結局のところこういう情報ってその人の生活の仕方次第でまったく変わってくるのです。
なのであんまりネット情報を見て不安になる必要はありません。
私の場合は不安を与えるのではなく「その上でどうすれば結婚できるのか」「婚活モチベーションを上げてる」目的が大半ですしね。
結婚したいけど結婚できない
結婚したいけど結婚できないって人も増えています。
何が何でも結婚する!という異性が減ったので、結果的に結婚できない人が増えてしまっています。
社会全体で結婚へのモチベーションが下がってる感じですね。
自治体主催の婚活イベントなども増え、表面上は盛り上がっているように見えますが、実際に参加している人も、
- いい人がいたら考える
- できたら結婚したい
- 妥協するくらいなら独身でいいかな
こんな感じの人もかなりいますしね。
日本の独身率を下げる3つの方法
私自身今の現役で婚活をしていますし、こういった婚活関連のサイトも運営していますので、そこいらの人よりは的確な方法を思いつくことができると思っています(笑)
将来の日本の独身率を下げるのに有効なのはこの3つかなって思います。
- 結婚したほうが生活が楽になる行政支援
- ネットの廃止…は難しいけど、結婚に対してプラスのイメージをつける
- 出会いの場を減らす、婚活サービスを1つにまとめる
結婚したほうが生活が楽になる行政支援
結婚するよりも一人で生きているほうが生活は楽です。
なので結婚したほうが生活が楽になる(もしくは独身と同じくらい)ような行政の支援があればいいと思います。
- 消費税のような社会全体から徴収する税金を増やす
- 増えた分、子供がいる家庭は所得税など大幅減税
ざっくりとこんな感じですかね。
独身と結婚している人の生活レベルの差をなくしていけば、徐々に結婚する人は増えていきます。
損得勘定で結婚しない人も結構多いですしね。
結婚生活をしたほうが得だったら、もちろん離婚率も下がりますしね。
「結婚する人は情強、結婚しない人は情弱」みたいな空気をつくれば一気に結婚する人は増えます。
ネットの廃止…は難しいけど、結婚に対してプラスのイメージをつける
- 結婚生活が辛い、仮面夫婦になっている
- 旦那からDV被害を受けている
- 子供が不登校になり15年引きこもっている
今のネットの結婚への「マイナスのイメージ」が強くなっています。
ネットが普及したことによって、結婚生活の悪い面がわかってくるって感じですね。
昔なら、「結婚=幸せ」みたいな感じでしたが、今は「結婚するの本当に幸せなの?」みたいな風潮ですもん。
昔だったら井戸端会議で話していたことも、今ならガルちゃんとかツイッターでリアルな結婚生活の実情を知ることができますからね。
夫婦の幸せな話しよりも、夫婦の不幸な話のほうがアクセスが増える…ネットってそんなもんです。
対策としてネットを日本から廃止するのが一番いい気がしますが…さすがに無理ですね(笑)
結婚生活に対するプラスなイメージをどうにかしてつけていくことが必要ですね。
出会いの場を減らす、婚活サービスを1つにまとめる
出会いの場を減らすのも有効です。
「え?増やすんじゃなくて減らすの?」って思うかもしれませんが減らします。
中途半端に減らすのは逆効果ですが、大胆に減らした場合独身率は下がります。
今の婚活の主流はマッチングアプリです。
- 隙間時間チャチャっとできます(トイレに入っている間でも)
- 何度でも無限にチャンスがあります
- たくさんの登録者がいて、すぐに人が入れ替わります
すごく便利なアプリなんですが、
- とりあえずいいねボタンをポチポチしとこう
- マッチングしたけどなんかめんどくさくなったし放置しよ
- まぁまぁの人と仲良くなったけど、人はいっぱいいるしもっと条件のいい人探そう
一回に込める熱量がものすごく低いのです。
あまりに低すぎてタップ系のゲームをしているような感覚になってしまいます。
みんなの熱量が低いので、何百万人も登録しているわりに結婚に結びつく確率が低いのです。
なのでいっそのこと、
- 婚活サービスは国が行う、民間の営利目的は禁止
- 婚活サービスは日本に一つのみ、利用したい人はそこに登録する
- 1年で1回しか参加できない
このくらいチャンスの回数を減らし、1回にかける熱量を思いっきり高めてやるってのもいいんじゃないかと思います。
年にたった1回しかチャンスがないと「今年の婚活を逃したらまた一年後…ここで絶対に結婚相手を見つけてやる!」と本気で取り組む人も間違いなく増えます。
チャンスが無限にある場合は「もっといい人がいるかも…迷ってたら結婚しない」を選んでしまいがちですが、チャンスが少ないと「ここで逃したらもうこの人以上の人とは会えないかも」と決断をしやすくなりますしね。
年に1度ではまだ多すぎるかもしれません。
人生で3回くらいで十分ですね。
独身率を下げるにはコツコツ一人一人の意識を変えるしかないかな
独身率を効果的に下げる方法を考えた場合、非現実的な方法ばかりが浮かんできます。
なぜかというと結局独身率を下げようと思ったら、本人たちの熱量を上げたり、意思を変えていくしか方法はありません。
他人が人の意思を変えようと思うと、どうしても現実的でない極端な方法を取ることしかできません。
現実的に考えると一人一人の意識をコツコツ変えていき、ジワジワと独身率を下げていくしか方法はないのです。
なので私はコツコツ記事を書いています(笑)
私がコツコツ書いた記事を読んで、少しでも結婚への意識が変わったり、前向きな気持ちになってくれれば嬉しいなって。